活字好きの本のお話

図書館や大好きな本の話、読んだ本の感想など、駄文で綴ってまいります。

文庫好き

個人的に文庫が好きである。

持ち運びに便利だし、手に収まるサイズ感とか、

文庫化される際の装丁とか。

読みたい書籍も文庫化されるまで待ってしまう。

 

生まれて初めて読んだ文庫って何だっただろう?と考えた。

幼少期は絵本だったし、小学校の図書館で借りたものは殆んどがハードカバー。

一体いつの時期に初めて手に取って読んだのだろう…。

はっきり言って思い出せない。

恐らくだろうが、赤川次郎の作品だったのではないか、と。

しかし、どの作品が最初だったか、思い出せない。

 

私が文庫好きになったのは、残念ながらそこではない。

そこから何年か後、高校時代に読み耽った三島由紀夫の作品、

特に新潮文庫の装丁のインパクトが私を捕えた。

白い表紙にオレンジ色でのタイトル、背の部分も同じオレンジ色。

このシンプルさに参ってしまった。

勿論、彼の作品1つ1つに魅了され、読み続ける事になったのだが、

1冊1冊、集めて並べると、鮮やかなオレンジ色の背が書棚に映えた。

そこからは買うとなると文庫最優先、となった。

 

最近は文庫化された後の絶版への期間が短くて吃驚させられる。

文庫化される=かなりの長期にわたり販売される、の常識は、

今は通用しないようだ。

だから、文庫化てものんびり構えていられない。

こんなことされたら、文庫に対する執着心、

更に燃え上がるじゃないか。

これも策略かも? お~お~、掛かってきなさい!(苦笑)