あともう少しで読了なのだ
姉との間の確執に悩みながらも、読み進んでいるポアロシリーズ。
現在開いているのは『邪悪の家』だが、
これも残すところ、後1/4となった。
今回の作品で感じるのは・・・ ”じれったい”の一言。
うら若きヒロイン・ニックの行動・言動がいちいちじれったい。
しかし、灰色の脳細胞をフル稼働させて、
ポアロが一つずつ丁寧に、問題解決へと導いていくわけだが、
やはりこれは、年の功と感じずにはいられない。
こんな後半戦に差し掛かっても、どんな展開になるのか、
先が全くわからないのが、クリスティの作品の魅力。
今のところ、起きた事件の犯人像は、まだ全くといって見えて来ていない。
良い探偵には良い相棒がいる。
シャーロック・ホームズにはワトソン、
彼の堅物ぶり、おセンチぶり、お話全体のいいスパイスになっている。
彼が今回の語り手なのだが、
彼の主観があまり邪魔にならない程度に盛り込まれている点が、
クリスティの技量なのかな、と思う。
兎に角、この作品も残り僅か。
次に開く作品への楽しみもあるが、
今は、この事件がどんなどんでん返しで、
どんな意表をついて解決へと向かうのか実に楽しみ、なのである。
- 作者: アガサ・クリスティー,真崎義博
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2011/01/07
- メディア: 文庫
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