活字好きの本のお話

図書館や大好きな本の話、読んだ本の感想など、駄文で綴ってまいります。

これで安心してドラマが観られる

半沢直樹』第4巻、読了しました。

毎週日曜日、ドキドキしながらドラマを観るのですが、

もう、50代の私にとって、この緊張感は体に悪い(苦笑)

なので、一足お先に原作にて凡その流れを掴んでみました。

ドラマと原作では異なる点が幾つがあり、

それを足したり引いたりしながら、どう演出されているのか、

そんな事を考えつつ、原作を読み、ドラマを観ている、といった感じでした。

 

色んなビジネスが誕生しても何れは淘汰される、と分かっていても、

まさか大手企業がその中に入るとは、予想もしなかった、

そんな時代が実際にありました。

メガバンク、通信関連、大手家電メーカー…

 

半沢直樹』シリーズの背景にある、大手銀行の合併が、

現実となった時代がありました。

その合併が行内で派閥を生み、陰湿な競争を繰り返させる。

これが本当に起こっている事だとしたら、

なんて厳しい世界に身を置いているんだろう…って思います。

 

4巻の内容のモデルとなった企業がある、と言われています。

私も少しそんな感じがしました。私の記憶の中にある、とある企業。

再建のために政府が介入し、頓挫し、優れた人材が登場し、救われる…

ドラマのようだけど、そんな激流にのまれていた人達が実際いたんでしょうね…。

 

私自身、雇われの身で、細々と仕事をしています。

自分の仕事に自信と誇りを持てているだろうか。

何の為に、この仕事をしているのだろうか。

意義ある仕事が出来ているんだろうか。

やっている仕事は小さくとも、「正しい」と自信をもってやり続けたい。

この原作、ドラマに触れる度、そう感じています。