活字好きの本のお話

図書館や大好きな本の話、読んだ本の感想など、駄文で綴ってまいります。

読了しました

『50ページ、読んでみる』を心掛け、

久方ぶりに文庫を1冊、1週間で読了出来ました。

 

 

最後に収められていたタイトルにもなっている、

『かばん屋の相続』を読み始めた時、

あ、これは京都の某かばん屋が元になってるなぁと。

家族内でこんないがみ合いが起こるものか、と、

あのもめ事が起こった当時は思っていました。

文字になってみると、現実からかけ離れているようで、

これに似たような事が実際起こっていたと思うと、

本当に人のやる事って、時に非情で残酷だな…と。

 

短編集において、主要な登場人物が全て銀行員、

融資や人事や色んな人間模様が描かれています。

中には昼メロのような男と女の話もあったりして、

でもその背景にやっぱり企業の浮き沈みがあったりして…

複雑だな…と思いました。

 

半沢直樹』ほどドラマティックではないにしても、

より身近な、現実味を感じるシチュエーションに、

現実の厳しさや、人と人との間のエグさなんかをより感じる1冊でした。

 

次はさらっと読めるものがいいなぁ。

今、迷ってます。