活字好きの本のお話

図書館や大好きな本の話、読んだ本の感想など、駄文で綴ってまいります。

カタロガーの聖書(バイブル)


仕事には色々とマニュアルがある。
それを読みこなして、理解して、実践!
何度も何度もそのマニュアルを読んでいく内に、
それはその仕事をするものにとって聖書(バイブル)となる。


カタロガーにとってのバイブルはNCR、もしくはAACRだろう。
(因みに私の場合は後者のAACR)


これは目録を取るためには必須。
NACSISのコーディングマニュアルの基礎をなしているものだから、
一読どころか、何十回、何百回、いやそれ以上読んでも、
全然罰は当たらない、それどころか恩恵だらけだ。


色んな資料にぶちあたり迷った時、これを開く。
じっくり探せば答えやヒントが見つかる。
時間や労力を惜しまず、兎に角目を皿のようにして探してみる。
何でもそうだろうけど、億劫がっては何も得られない。
じっくり読み込みたい割に、
このバイブルを所持しているカタロガーは意外と少ない。


確かに良いお値段だし、現在は販売されていないし、
図書館に行けば、常備してあるものだから、買う必要もないだろう。


でも、自分が疑問に思ったこと、忘れてはならないこと、
色んな事を書き込んで記録したいと思うなら、
自分の仕事に必要な、いつも傍に置いておきたいバイブルとするならば、
やはり自腹を切ってでも1冊もっておくべきだと私は思う。
好きな時に開き、読みふけり、書き込み、
自分にあったバイブルを作ろうと思えば、借り物ではダメなのだ。


因みに、現在のメディアの多様性に、
これらバイブルが追いついていないのは確か・・・
しかも、マイナー言語や、特殊資料に関する規則も不足している。
これらが早く時代に追いついてくれないと、
他の様々なデータベースも対処に苦慮してしまう。


次の版が出たら、ちゃんと買うつもりでいる。
だって、私にとっては欠かせない聖書(バイブル)、
仕事における大事な糧だから。


(2009年5月23日記載)