どうして貴方はこんなにも・・・
いやぁ~、顰蹙を買ってきたっ!(爆)
基本、買い物は好きだが、何度買っても戸惑うのは・・・やはり、この顰蹙、かな。
- 作者: 原田宗典
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/02/15
- メディア: 文庫
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
原田氏とは長い付き合いであるが(注:縁も面識もない)、
何度会っても(注:紙上である)、朗らかとした気分にさせられる。
朗らか? そんな生易しいものではないな。
清清しい? いやいや、そんな青春めいたものでもない。
楽しい? う~ん、そんな単純に表現できない。
『キャホホ!』とか『ワチャチャ!』とか『ウヘヘヘェ!』とか、
何だか言葉に言い表しにくい得体の知れない陽気さ・・・というか・・・
兎に角、そんな浮かれ気分になるようなお話一つ一つに、
私は必死に笑いを噛み殺す・・・で、電車内で般若顔になって、
人知れず、いや、自分だって分かんない、顰蹙という買い物をするわけで、す。
でもそんな原田氏も暫くはかなり辛い時期を過ごされたようで・・・ それは鬱。
不思議とその間、私自身、彼の作品に敢えて触れていなかった気がする。
だから久しぶりに原田氏の文庫を手に取ったり、ウィキペディアで調べたりして、
その辛い時期の事を知ったとき、
『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?そんな馬鹿な!?』
『彼に限ってそんなこと、ありえましぇ~~~ん!?』
と、頗る激しく、更に激しく、もう凄く激しく、たまげたもんだ。
天からの恵みのように降って湧く珍事の連続、
破天荒なようで、でも戸惑い迷走し続ける行動、
無関係のようで、良い味を出し続ける周りの人々・・・
そして、あのシッチャカメッチャカのようで、でも巧みな構成、
選び抜かれた言葉たち、しかもそれが時として激しく文学的、
時として激しく崩れ、それでいて音楽的というか・・・
これらを紡ぎ合わせて生まれた作品から、鬱なんて想像も出来ない事実で、
やはり作家という芸術家には、そういう裏に潜む苦悩というものがあるんだな・・・
と、激しくたまげつつ、うんうんと激しく頭を縦に振り続ける私である。
おっと、この本の感想を書き忘れそうになった・・・^^;
今回のエッセイは、今までとはちょっと違うというかな、
あまり青春時代の要素は含まれてない。岡山時代のこととか、学生時代のこと。
内容的には新世紀になってからの事柄が多く、新しく影響を受けた事や、
新しく出会った人・・・いや、神のような存在の方とか、
今までのエッセイを読み続けている自分にとっては、少し新鮮だった。
で、割と下ネタも多く、しかも挿絵もあったりして、電車内で若干躊躇した・・・
ってねぇ、子供2人も産んどいて、下ネタもク〇もないけどさ・・・(苦笑)
何かの偶然なのか、宇多田ヒカルと藤圭子の話もあって、ドキッとさせられた。
先日ネットで知った加藤鷹という名前も出てきて、へぇ~!とも思った。
いやはや、これは一寸、たまげたのだ。
次は何を読もうか、考えて考えて・・・なかなか思いつかなかったので・・・
- 作者: 小林秀雄
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/08
- メディア: 文庫
- 購入: 20人 クリック: 175回
- この商品を含むブログ (110件) を見る
これ、だで。