活字好きの本のお話

図書館や大好きな本の話、読んだ本の感想など、駄文で綴ってまいります。

どうして貴方はこんなにも・・・

いやぁ~、顰蹙を買ってきたっ!(爆)

基本、買い物は好きだが、何度買っても戸惑うのは・・・やはり、この顰蹙、かな。

 

たまげた録 (講談社文庫)

たまげた録 (講談社文庫)

 

原田氏とは長い付き合いであるが(注:縁も面識もない)、

何度会っても(注:紙上である)、朗らかとした気分にさせられる。

朗らか? そんな生易しいものではないな。

清清しい? いやいや、そんな青春めいたものでもない。

楽しい? う~ん、そんな単純に表現できない。

『キャホホ!』とか『ワチャチャ!』とか『ウヘヘヘェ!』とか、

何だか言葉に言い表しにくい得体の知れない陽気さ・・・というか・・・

 

兎に角、そんな浮かれ気分になるようなお話一つ一つに、

私は必死に笑いを噛み殺す・・・で、電車内で般若顔になって、

人知れず、いや、自分だって分かんない、顰蹙という買い物をするわけで、す。

 

でもそんな原田氏も暫くはかなり辛い時期を過ごされたようで・・・ それは鬱。

不思議とその間、私自身、彼の作品に敢えて触れていなかった気がする。

だから久しぶりに原田氏の文庫を手に取ったり、ウィキペディアで調べたりして、

その辛い時期の事を知ったとき、

『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?そんな馬鹿な!?』

『彼に限ってそんなこと、ありえましぇ~~~ん!?』

と、頗る激しく、更に激しく、もう凄く激しく、たまげたもんだ。

天からの恵みのように降って湧く珍事の連続、

破天荒なようで、でも戸惑い迷走し続ける行動、

無関係のようで、良い味を出し続ける周りの人々・・・

そして、あのシッチャカメッチャカのようで、でも巧みな構成、

選び抜かれた言葉たち、しかもそれが時として激しく文学的、

時として激しく崩れ、それでいて音楽的というか・・・

これらを紡ぎ合わせて生まれた作品から、鬱なんて想像も出来ない事実で、

やはり作家という芸術家には、そういう裏に潜む苦悩というものがあるんだな・・・

と、激しくたまげつつ、うんうんと激しく頭を縦に振り続ける私である。

 

おっと、この本の感想を書き忘れそうになった・・・^^;

 

今回のエッセイは、今までとはちょっと違うというかな、

あまり青春時代の要素は含まれてない。岡山時代のこととか、学生時代のこと。

内容的には新世紀になってからの事柄が多く、新しく影響を受けた事や、

新しく出会った人・・・いや、神のような存在の方とか、

今までのエッセイを読み続けている自分にとっては、少し新鮮だった。

で、割と下ネタも多く、しかも挿絵もあったりして、電車内で若干躊躇した・・・

 

ってねぇ、子供2人も産んどいて、下ネタもク〇もないけどさ・・・(苦笑)

 

何かの偶然なのか、宇多田ヒカルと藤圭子の話もあって、ドキッとさせられた。

先日ネットで知った加藤鷹という名前も出てきて、へぇ~!とも思った。

いやはや、これは一寸、たまげたのだ。

 

次は何を読もうか、考えて考えて・・・なかなか思いつかなかったので・・・

 

考えるヒント (文春文庫)

考えるヒント (文春文庫)

 

これ、だで。