活字好きの本のお話

図書館や大好きな本の話、読んだ本の感想など、駄文で綴ってまいります。

難航してます(汗)

何かのヒントを得ようと思って開いたこの1冊。

 

考えるヒント (文春文庫)

考えるヒント (文春文庫)

 

いやはや、ヒントを得る前に、読み解くことに一苦労しています。

テーマはいたって身近なものなのですが、時代背景の違いや、

あの当時の文章体とか、言葉の仮名遣いとか、色んな面で不慣れ、

しかも、このひたすら忘却路線まっしぐらの脳味噌で、

豊かな語彙満載のこの批評を読むことは、なかなか至難の業。

まぁ、いい勉強にはなっています。

 

小林秀雄氏がこの本を書いた昭和30年代、それから60年になろうとしています。

あの当時とは日本の姿は大きく変化して、世界に名だたる国となりました。

小林氏が取り上げたテーマの中には、その後際立った進化を遂げて、

今では”クール・ジャパン”とまで呼ばれるようになった物事も含まれています。

それらの原点、出発点であった時代の批評は、何かしら新鮮さを感じさせます。

勿論、辛口な文学批評などもあり、これは後の読書のヒントになりそうです。

 

息子達の夏休みも終わり、お弁当作りやら山盛りの洗濯物やらで、

忙しい日々が戻ってきて、それでなくても手強いこの文庫なのに、

しっかりと向き合う時間も限られてしまっています。

何とか読了したいもの・・・です。