活字好きの本のお話

図書館や大好きな本の話、読んだ本の感想など、駄文で綴ってまいります。

読書はしています^^

毎日暑いですね。

夏らしいといえばそうなんですけれど、

やはり一寸でも涼しいと嬉しいもんです。

涼を取りながら読書・・・この時期の贅沢、です。

 

現在そんな贅沢な空間は、電車内です。

って、いつも読書してるのは電車内やないか?

と言われればそれまでなんですが、

いつも以上に、贅沢な、至福の時、を過ごす感じなんです。

 

そんな一時のお供をしてくれているのが、この1冊。

 

横道世之介 (文春文庫)

横道世之介 (文春文庫)

 

結構、この著者の作品は好きです。

以前住んでいた長崎繋がり、ってのもあると思います。

何となく風景を思い浮かべる事が出来る分、

読み進む時の嬉しさが増している気がします。

著者と同じ年なんですね、私。

だからこの作品の時代背景なんかも、フムフム、と納得の連続。

唯一つ残念なのは、自分自身に東京での体験というものが無い事。

 

昔、自分が夢見ていた事を、

主人公・世之介が、自分に代わって経験してくれている・・・

なんて勝手に思ってみたりして・・・(苦笑)

自分の一番輝いていた(だろう)時代を思い起こしつつ、

この作品のページをめくっています。

 

あの頃、一緒に遊んだあの子、そしてあの子・・・みんな元気かな?

みんな”いい大人”になってるんだろうなぁ~・・・

あの頃は、これ以上の世界、素敵な時間は無いと思ってた。

何もかも、目の前にあるものが全てと思ってた・・・

でも、今となっては過ぎ去った時間の一部に過ぎません。

嬉しい事も、悲しい事も、辛く苦しい事も、今では全部思い出。

自分にとって、『夏』は、それら全てを思い起こさせる季節です。

何の偶然だか、それにぴったりの1冊・・・。 ゆっくりと読み進みたいです。

しっかり、あの時の思い出を、反芻するために。