やはり言語学は面白い
自分の専攻でもなく、得意分野でもないけれど、
ついつい読みたくなるのが言語に関する本だ。
毎日何気なく使っている言葉だけれど、
それを一つ一つ、じっくりと観察してみると、これが実に興味深い。
今、”読書熱誘発キャンペーン”(勝手に命名)として、
この本を開いている。
- 作者: 田中克彦
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2012/06/06
- メディア: 文庫
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何だか「危ない」「スレスレ」的感じがするタイトルだが・・・。
ある日、ある言葉が、差別語として扱われてしまうのは何故か、
その言葉が本来持っている意味とは、その言葉の成り立ちとは・・・などなど、
差別語を回避する術を述べている本では決してなく、
敢えて、触れて、掘り下げる・・・そういう感じで進んでいっている。
幼い頃はよく耳にした言葉、言い回しが、
知らないうちに差別語として取り扱われるようになって、
公に使われる事がなくなってしまっていた・・・なんて経験を最近した。
その言い回しが的確、と思っていたのだが、違う言葉に置き換えられていた・・・。
体に関係した言葉が含まれていたのだが、やはり誰かを刺激するのであろう。
ただ・・・それを逆手に取って、自分のアイデンティティとして敢えて使う人もいる。
同じ感じるにしても、方向性が全く違うなんて・・・ちょっと面白い(不謹慎ですかね^^;)
まだ読み始めたばかりで、1/3程度だが、
これからどんな言葉が例にあがって、どんな解説がなされるのかが楽しみである。
そして、自分の中で、どう差別語を捉えていくのか、変化が起こるのか、
それも気になるところである・・・。