活字好きの本のお話

図書館や大好きな本の話、読んだ本の感想など、駄文で綴ってまいります。

やはり言語学は面白い

自分の専攻でもなく、得意分野でもないけれど、

ついつい読みたくなるのが言語に関する本だ。

毎日何気なく使っている言葉だけれど、

それを一つ一つ、じっくりと観察してみると、これが実に興味深い。

 

今、”読書熱誘発キャンペーン”(勝手に命名)として、

この本を開いている。

 

差別語からはいる言語学入門 (ちくま学芸文庫)

差別語からはいる言語学入門 (ちくま学芸文庫)

 

何だか「危ない」「スレスレ」的感じがするタイトルだが・・・。

ある日、ある言葉が、差別語として扱われてしまうのは何故か、

その言葉が本来持っている意味とは、その言葉の成り立ちとは・・・などなど、

差別語を回避する術を述べている本では決してなく、

敢えて、触れて、掘り下げる・・・そういう感じで進んでいっている。

 

幼い頃はよく耳にした言葉、言い回しが、

知らないうちに差別語として取り扱われるようになって、

公に使われる事がなくなってしまっていた・・・なんて経験を最近した。

その言い回しが的確、と思っていたのだが、違う言葉に置き換えられていた・・・。

体に関係した言葉が含まれていたのだが、やはり誰かを刺激するのであろう。

ただ・・・それを逆手に取って、自分のアイデンティティとして敢えて使う人もいる。

同じ感じるにしても、方向性が全く違うなんて・・・ちょっと面白い(不謹慎ですかね^^;)

 

まだ読み始めたばかりで、1/3程度だが、

これからどんな言葉が例にあがって、どんな解説がなされるのかが楽しみである。

そして、自分の中で、どう差別語を捉えていくのか、変化が起こるのか、

それも気になるところである・・・。