化鳥
今日、職場でこんな絵本が回って来た。
絵本というにはあまりにも芸術的な趣に、ちょっとたじろいだ。
- 作者: 泉鏡花,中川学
- 出版社/メーカー: 国書刊行会
- 発売日: 2012/10/26
- メディア: 大型本
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正直言うが、泉鏡花は未踏の域である。
縁がなかったというのか、敢えて持たなかったというべきか、
とにかく、全く接点がなかった。
前触れもなく、本当にいきなりこの絵本を開いて、
しばし唖然としながらページをめくった。
仕事中ということもあり最後まで読むことが叶わなかったが、
最初から不可解な世界に戸惑い、次第次第に惹きつけられた。
橋の番をする母子、そして次々に登場する動物たち、
飢えることなく生き続ける猿、そしてその猿を置いていった老人・・・。
こう書いただけでも不可解なのだが、それらが微妙に繋がっている。
そして何度も繰り返し語られる「はねのはえたうつくしいねえさん」。
私が読んだのはここまで。
その「はねのはえたうつくしいねえさん」がどんな存在なのか、
そこまで知ることは出来なかった。
出来れば・・・職場でなんかじゃなく、家でじっくり読みたかった気がする。
子供たちにも開いてみてほしいと思った。
でも、もしかすると難しすぎるかな?とも思った。
いや、大人の気持ちになってしまった自分には難しいのかな?と思った。
兎に角、ずっと『なんだ?なんだ?』と思う絵本であった・・・。