活字好きの本のお話

図書館や大好きな本の話、読んだ本の感想など、駄文で綴ってまいります。

化鳥

今日、職場でこんな絵本が回って来た。

絵本というにはあまりにも芸術的な趣に、ちょっとたじろいだ。

 

絵本 化鳥

絵本 化鳥

 

正直言うが、泉鏡花は未踏の域である。

縁がなかったというのか、敢えて持たなかったというべきか、

とにかく、全く接点がなかった。

前触れもなく、本当にいきなりこの絵本を開いて、

しばし唖然としながらページをめくった。

仕事中ということもあり最後まで読むことが叶わなかったが、

最初から不可解な世界に戸惑い、次第次第に惹きつけられた。

橋の番をする母子、そして次々に登場する動物たち、

飢えることなく生き続ける猿、そしてその猿を置いていった老人・・・。

こう書いただけでも不可解なのだが、それらが微妙に繋がっている。

そして何度も繰り返し語られる「はねのはえたうつくしいねえさん」。

 

私が読んだのはここまで。

その「はねのはえたうつくしいねえさん」がどんな存在なのか、

そこまで知ることは出来なかった。

出来れば・・・職場でなんかじゃなく、家でじっくり読みたかった気がする。

 

子供たちにも開いてみてほしいと思った。

でも、もしかすると難しすぎるかな?とも思った。

いや、大人の気持ちになってしまった自分には難しいのかな?と思った。

兎に角、ずっと『なんだ?なんだ?』と思う絵本であった・・・。