お菓子となると、これ
一応、自分でお菓子を焼く。
子供が生まれ、離乳食を作るようになって、
お菓子の点で少し考えた。
乳児用のお菓子は難しいが、
おやつとして与えるお菓子は、自分が作ってもいいんじゃないか。
実は、お菓子作りには凄く抵抗があった。
高校時代に失敗をして、それが何となくトラウマになっていたのだ。
ところが、当時の私、お菓子に対する経験値が余りにも低かったため、
焼き菓子は温度が下がると硬くなる・・・という基本中の基本を知らず、
勝手に『失敗した』と思い込んでいたようなのだ。
実は非常にソフトなクッキーを作っていた筈が、
焼き上がりが柔らかすぎる、と捨ててしまったのだ・・・。
自分の過去の”失敗”がそうではないと分かり、
加えて我が家の”甘味奉行”(旦那)の厳しくもストレートな批評にも後押しされ、
私はお菓子作りに精を出すことになった。
初歩的な本を何冊か買い求め、それで来る日も来る日も焼き続けた。
そして初めて迎えたクリスマス、いよいよクリスマスケーキを焼くことに・・・。
といってもそこは素朴な田舎もん夫婦。
デコレーションケーキではなく、焼きっぱなしのカントリースタイルでOK。
何かちょっとでもさまになるようなものは・・・と、探して見つけたのがこの本。
- 作者: ジョセフ・リーダンクル,Joseph Lee Dunkle
- 出版社/メーカー: 主婦の友社
- 発売日: 1993/12
- メディア: 単行本
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アーミッシュ・スタイルで、素朴ではあるけれど、
でも飾らないわけでなく、とても自然な感じ。
カナダに旅行した時、メネナイトの住む町へ何度か連れて行って貰った。
そこで頂いた食事やスイーツは、大味な感じも無くて気に入っていた。
だから、この本を見つけた時は、これだ!と思った。
実際作ってみると、これが実に美味しい。
中には手の込んだものもあるが、ちょっと頑張れば私にも作ることが出来る。
特別なイベントでなく、日ごろのお菓子として頂くような焼菓子でも、
何ともいえぬ柔らかな雰囲気が、焼きあがった時に感じられるのである。
結構いい値の本なのだけれど、何度も何度もお世話になっている分、
粉やバターや、いろんなものが飛び散って、少々汚いことになってしまった。
でもこの汚れこそが、我が家のお菓子生活の積み重ねの結果なのだ。
昨日もこの中から、大のお気に入りのチョコチップクッキーを焼いた。
旦那の職場の生徒さんたちが、喜んで食べてくれたようだ。
みんなが笑顔になれるような、そんなお菓子の本に出会えて、
私も本当にラッキーだったと思う。
これからも、大事に大事に、バターを捏ね、粉まみれになり、
オーブンを覗きながら、美味しいお菓子を作って行こうと思う。