活字好きの本のお話

図書館や大好きな本の話、読んだ本の感想など、駄文で綴ってまいります。

子供達だけでなく

自分が小さい頃、漫画を読んでたらよく叱られたものでした。
そして、中学・高校生になっても読んでいたら、母に、
「漫画は小さい子が読むもの。いい加減卒業なさい。」
と注意された記憶があります。
学生になって、周囲の男の子が週刊誌や単行本を読み耽っている姿、
私には新鮮というか、ちょっと異様に映ったものです。
でもそれは所詮一家庭における価値観。
それが普通と分かれば、私も、と薦められる漫画を時々読んでいました。


でも、すっかり習慣がなくなってしまったんですよね…。
それを読まねば、という気分にはならない、決して。
時々読んで、ケケケと笑えればそれで良し。
そうやって大人になり、20代が過ぎ、結婚して、母になり…
色んな忙しさに感けて、漫画ともすっかりご無沙汰に。


子育てしながら、主人と話すのは、自分たちの幼い頃の事。
どんな風な遊び方をしたか、誰と一緒に遊んだか、
どんなTVを観て、そして、どんな漫画を読んだか。
日本の漫画文化と違う北米のコミックカルチャーは、
殆どがヒーローもの、カラーで薄っぺらな冊子で、
専門店でないとなかなか手に入らない、なんて、
ちょっとマニアック、それが主人にとっての漫画の世界でした。
手に入れた冊子は、大事に保管され、彼のコレクションになっています。
それを実家に置いてきており、若干心残りなご様子。


こんな感じなので、我が家には漫画らしい漫画が殆どありません。
あると言えば、スヌーピーが10冊強、しかも英語版。
ここでも書きました『ダーリンは外国人』そして『ツルモク独身寮』…
どっちかというと大人向けの内容だから、子供に薦めるのは躊躇われます。
何か切っ掛けみたいなものを与えてみようか…そんな話になって、
先日、いつもお世話になってる楽天ブックスでこちらを購入しました。


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今回は1巻から5巻まで。


「これ、ちょっと読んでみる?」
そう言って子供達に渡した時の、彼等の表情…かなり困惑気味。
でも、暫くすると、黙々と読んでました。すっかり漫画の世界へ没頭です。
次男は絵を見て楽しんでいるようでした。


自分たちが過ごしたように、やはり子供には子供の時間があります。
子供の時期を確実に通過したにもかかわらず、その時を忘れてしまいがちです。
あの時の感覚を思い出すために、忘れないために、
ちょっと漫画を開いてみようかな…大人である私達も子供達と一緒に…
そんな気分の今日この頃です。