活字好きの本のお話

図書館や大好きな本の話、読んだ本の感想など、駄文で綴ってまいります。

ご無沙汰です^^;

すご〜〜〜く久し振りのUPでございます。
何故、こんなにも更新していなかったか…
理由は簡単、”読了できてなかった”のです。
言い訳のようで心苦しいのですけど、私の読書には激しい波がありまして、
ちょっと引き潮のように、読書欲が低迷しかけていたのに、
今年の猛暑が拍車を掛けてくれまして、
電車に乗っていても、ぜ〜〜〜んぜん本を開く気になれず…。


しかし涼しくなると、不思議なもんですね。
活字に触れてなかったための禁断症状とでもいいましょうか、
”読まねば、読まねば、読まねば〜〜〜〜!
といった、ある意味焦燥感に襲われ、
読み掛けでほったらかしていたこちらを再開。



元々、神話を読むスピードは、小説に比べてゆっくりになりがち。
今回の読書欲減退(!)によって異例の長期化。
もう、最初の辺りの北欧神話、もう朧気にしか覚えてません(汗)
でも、北欧諸国に残る伝説に現れる神々が、どういう存在で、
人々の生活や文化に影響を与えているか、それらを感じつつ、
再認識…っていうんでしょうかね、それよりは復習と言った方が適切でしょうか、
兎に角、再度北欧神話の世界に浸ることが出来ました。
主神として君臨するオーディンの絶対性…
俗っぽい話になりますが、RPG・FFシリーズ内の召喚魔法で、
雷を武器として無敵を誇ったオーディンの意味がよく分かりました(苦笑)
その他、巨人族の存在、ロキのずる賢さ、鍛冶に長けた小人達、
それから何かにつけ登場する毒蛇…
あぁ…もっとしっかり、しかも持続して読んでおくべきでした(反省)
神話は訳者によって色んな解釈があるので、
北欧神話に関する他の書籍も読んで行こうとは思っています。
何度も読むことで、しっかり把握できる事を期待して。


そして、もう1冊。


大震災名言録―「忘れたころ」のための知恵

大震災名言録―「忘れたころ」のための知恵


ずっと以前に、職場の同僚が貸してくださった本。
もういい加減借りっ放しってわけにもいかず、週末に開く事に(汗)
でも心配する事はなかったですね…あっという間に読了。


阪神・淡路大震災を経験した人達の様々な経験が綴られていますが、
決して悲しい物語ではありません…
過酷な状況下でありながら、やはり人間、生きていると何かしら可笑しな事に遭遇します。
そして辛い状況を面白可笑しく表現することで、辛さを緩和できる時もあります。
”自分の身を削ってでも笑いを取る”なんてつもりは無いでしょうけど、
でも話す相手に笑ってもらって、気が楽になる、そういう事ってあると思います。
そういった被災者のお話以外にも、当時怒涛の如く雪崩れ込んだボランティア・救援物資に関する逸話、
お土地柄、といっては失礼ですが、地域に奉仕した〇〇組の皆さんのお話、
被災者たちから冷ややかに見つめられていたマスコミの対応、
(しかしマスコミの影響で義援金は集まった…云々)
そして、宗教団体も一気に雪崩れ込んでいた…などなど。


当時大阪に居た私も、あの揺れを感じた1人です。
幸いにも通勤に使う地下鉄が止まったとか、職場のパソコンが落ちた、位の被害で済みました。
しかし、やはり他人事とは思えませんでした。
救援物資を山ほど背負って神戸方面へ向う老夫婦の姿を見かけたりすると、
これから先の長い道のり、その先に居る被災した親族…色々考えました。
そして、用あって、被災後2ヶ月経った神戸の街中を通った時の愕然とした気持ち…
今でも忘れられないです、自分が知っている神戸の街ではなかったこと。
あの中でも、人々がしっかり生きて、前に進もうとしていたこと、
私が目にした被災地の風景は、本当にホンの一部、表面的なものだったな、
この本を読んで思い知らされました。
”悲しい””酷い”と胸を詰まらせ、涙している暇など、被災者の方々にはなかった…
生きて行く事、その事で精一杯、
生きて街を建て直す事が、ある意味使命だったかと。


もう15年になるんですよねぇ…
ちょっと前に、神戸へ行く機会があったのですが、
被災時の姿は見る影もなく、綺麗な街並みになっています。
私は募金くらいしか出来なかったのが情けない…
この15年間、被災した人達はどんな努力をし続けたんだろう…
しかもその苦労を、笑いに変えながら。
人間って逞しいなぁ… そう感じずには居られませんでした。


こういう本が出せるのも、関西ならでは、なんて気がします。


と言うことで、今週は読み掛けも含めて2冊読了!
現在は、ミーハーと言われても構わん!と、こちらを開いてます。



ね? 今時、でしょ?(苦笑)