活字好きの本のお話

図書館や大好きな本の話、読んだ本の感想など、駄文で綴ってまいります。

こんなものを買ってみた

先日、職場で漫画の話になりました。
同僚3人の内2人が、私と同じ40代で、
読んでいたコミック誌がほぼ同じ…
当然読んでいたタイトルも知っているものが沢山ありました。
ただ、私は他の2人より、漫画を読んでいた期間が短く、
大体高校1年あたりで読むのを止めてしまっています。
だから当然、読んだタイトル数が少ない…。
後に再度漫画を読む機会に恵まれたものの、
その時は、コミック誌を読んで広く浅く、ではなく、
気に入ったタイトルの単行本を全巻読破、というスタイルに変わっていました。


そのころ、どんなものを読んでいた?と尋ねられると、
一番最初に思いつくのが『ツルモク独身寮』(小学館刊)。


ツルモク独身寮 (1) (ビッグコミックス)

ツルモク独身寮 (1) (ビッグコミックス)


書店でバイトしていた頃、バイト仲間に薦められたものです。
最初は興味半分で開いてみたんです。
元々、男性向けの漫画のタッチが苦手だし、
ストーリーにもあまり興味を持てないものが殆どでした。
しかし、この作品の作者、窪之内英策のスタイル、
丸ペンを使った繊細なタッチが、ある意味女性向けな柔らかさを生んでいたし、
ストーリーも割と純粋でコミカルなラブ・ストーリー…
抵抗する箇所が何もなく、すんなり入り込む事が出来ました。


単にその2点だけが気に入ったわけではありません。
登場人物一人ひとりがとにかく個性的。
四国から上京して家具メーカーに就職した主人公、
彼が入った、このお話の舞台となる独身寮の仲間達、
特に同室の先輩2人は、強烈なキャラの持ち主。
主人公とこの話の流れとなる恋物語を展開する総務の女の子、
そしてやっぱり忘れてはならないのが、
強烈にブサイクだけど、純粋な心をもった財閥の令嬢…


初めて読んだ当時は、彼等と同じ年代だった私…
今、またこのお話を読み返したら、どんな感想を抱くだろう?
そんな好奇心に駆られて、ついつい全巻買ってしまいました。
先日無事に到着して、ちょっと読んでみたのですが、
20年ぶりに読んでもやっぱり面白い。
このコミックを持ち寄って、鍋パーティーの延長で、
夜通し回し読みした時の事まで、ついつい思い出してしまいました。


そういえば、まだまだ懐かしいコミック、幾つかあるなぁ…
また読んでみたい、そんな気持ちが沸々と湧いています。