活字好きの本のお話

図書館や大好きな本の話、読んだ本の感想など、駄文で綴ってまいります。

やっと読了しましたわぁ…

GW中、すっかり家のことに感けきってしまって、
読書の時間どころか自分の時間さえありませんでした。
毎日ぐったり…そんな調子でした。


仕事に戻って、毎日のリズムが元通りになると、
自然と読書の時間が生まれてくる…なんか普通は逆の様な気もするのですが。


そんなこんなですっかり長引いてしまいました、
この本を読了するまでっ! まさかこんなに長い付き合いになろうとは…


ミステリ書店(1) 幽霊探偵からのメッセージ (ランダムハウス講談社文庫)

ミステリ書店(1) 幽霊探偵からのメッセージ (ランダムハウス講談社文庫)


う〜ん…幽霊探偵ジャックと書店店主のペネロピーのコンビ誕生、
それにまつわるお話と思って読めば、この出だしもOKかな、という気分。
ペネロピーが元出版社に勤めていた事や、書店がミステリー専門と言う事から、
話の端々にミステリー作家名や作品名がちりばめられているのは、
ミステリー通には堪らないかもしれませんが…


私にとっては、ちょっと邪魔でした。 


『ミステリーの分からん奴が要らん事を言うな!』


と、お叱りを受けるかもしれませんけれど、これ、率直な感想です。
元々、ミステリー作品と言うのは、読む途中に色んなヒントが散りばめられていて、
それが全ての謎を解く鍵になる、それは本当に当たり前の事なんですが、
どうもこの作品、若干ツメが甘いような気がしました。
ハッ!と思わせるポイントも無かったし、犯人の動機にしても推測が付いたし、
被害者の死因にいたっては、関係するであろう品物が出た時点で分かってしまいました。
そう、意外性に欠けてたんです…。


幽霊探偵、と銘打ってますけど、幽霊探偵の登場は極めて少なかったし、
ハードボイルド辺りでは普通なんだろうけど、
登場シーンは少ないくせに、頻繁に色目を使う探偵でそれも気になったし、
もう…はっきりいって、読みにくかったわけです。


このシリーズ、これから先はこの幽霊探偵が死に至ってしまった事件の解決、
その路線も並行して進めて行くようですが、う〜ん、あんまり期待しないでいます。
こういう路線への変更は、海外ドラマでもよくあるんですけど、大概失敗するんですよ。
このマッタリな気持ちを裏切ってくれるようなお話が展開してくれるといいのですが。
さてさて、どうなることやら。