活字好きの本のお話

図書館や大好きな本の話、読んだ本の感想など、駄文で綴ってまいります。

25年のお付き合い


我が家にある沢山の辞書達の中でも、
かなりの古株として君臨しているのが、
旺文社の『Comprehensive English-Japanese dictionary』


高校入学時に学校からある程度指定された辞書がありました。
大体は・・・研究社の英和辞典を薦められるのですけど、
天邪鬼な私は、自分で書店に赴いて、中を見比べて、
この旺文社刊の英和中辞典を購入しました。


勿論、クラスでは異色でしたよ、はい。
出版社が違えば、辞書のサイズ(中辞典)も異なっていました。
しかし、要は、辞書は使ってナンボのもんです。
兎に角使い倒す事、これに集中してましたので、
異色であろうが何であろうが、全くお構いなしでした。


実際に使ってみて良いとおもった点は、
類語をまとめて、どのように使用するのかを説明しているところ。
日本語に訳すと同じ様に思える単語も、
色んな細かいニュアンスの違いがあるのだと知るのに良かったです。
後は、挿図が割と少ないところでしょうか…。


それと多色刷りでないのがいいです。


兎角、強調や要点を意図して、ゴシック体の太字とか、
赤い色を使ったりしている辞書がありますけれど、
あれ、結構目がチカチカして使いにくく感じる事があります。
自分が必要と感じるところに、自ら赤を入れるなら、
その入れる動作で覚える事が出来ますが、
他人が勝手に入れてくれているものは記憶にも残らなければ、
沢山ありすぎて、どれがホントに欲しい要点なのかが分かりません。


マニュアルにはマニュアルなりのメリットというものはあります。
人間の生物的構造が何も変わっていないのに、
ツールだけ進化してしまってますが、
便利を優先すると、やはり何かを捨てねばなりません。
電子辞書は確かにコンパクトで便利だとは思いますが、
人間が行動して記憶するという部分を、省きかねないと私は思っています。


さて、そんなアナログ世代の私の意見はそこらへんにおいておくとして…


そんな私の手にしっかり馴染んでしまった英和中辞典も、
かなりの傷み具合で、何度も修理を加えています。
しかし、1度破損してしまった所が、元通りになるわけもなく…。
特に、この辞書を「素晴らしい!」と、
ウチの亭主が絶賛するのは良いのですが、
余りに酷使するために、破損度は異常にアップしております…。


私が16歳の時に買ってから25年… 
ページは破れる、背は糊が剥げる、珈琲のシミだらけ、
何処も彼処も手垢まみれ、意味不明な書き込みだらけ…
良くぞこんな乱暴な扱いに耐えてくれました。
言語は成長していくものだから、
もうすっかり時代遅れな辞書かもしれませんが、
まだまだ現役で頑張ってもらわねばなりません。
今一度修理を加えて、更なるお付き合い期間延長を図りたいと思います^^


(2010年2月28日記載)