活字好きの本のお話

図書館や大好きな本の話、読んだ本の感想など、駄文で綴ってまいります。

「だめになる」…か。


先日、元の職場のバイトさんと、帰りが一緒になりました。
当時から割とよく話す間柄だったので、
彼女も日頃溜め込んでいる鬱憤を晴らしてくることがよくあります。
その時も、どうやら職場の誰かさんに対する不満があったようで、
ボチボチっと話し始めたので、私は耳を傾けました。


どうやら、契約満了前に退職する職員がいるようで…
様々な理由があれど、契約社員が期間満了を待たずして退職するのは、
良い事とはみなされません。
契約期間を守る事は、契約社員としての最低限の義務、
と私は思っています。
その時点で私の中ではアウトなんですけれど。


実はその職員のデリカシーの無さに、
どうやら周囲は腹を立てているようでして。


「ここにいたら自分がダメになる」


これがその職員の退職理由だそうです。
ダメになる、ダメになる…
う〜ん、ダメになる、ねぇ…


何がそういう気持ちにさせてるんでしょう?
人間関係云々ならば、そう感じることは不思議ではありません。
仕事の向き不向きを感じているなら、それも理解しましょう。
しかし、無作為に探し求めた仕事ではなく、
自ら望んだ図書館という場所での仕事であるならば、
全てにおいて意義を感じれると、私は思うのですが。


その方が担当しているのは、
複写依頼をうけた書籍の複写を取る作業。


遠隔地で資料が手にとれない、
資料の状態が悪く、貸し出しに向いていない、
資料の必要箇所だけ、どうしても手に入れたい…
などなど、複写利用の理由は様々。
資料の種類・状態も様々なので、
それに合わせた複写の方法も選択しなくてはなりませんし、
依頼者の要望によって、複写技術を駆使せねばならない事もあります。


はい、単純にコピー取りではないんです。
図書館の資料を、著作権の枠内、
資料の状態を考慮しつつ、要望にこたえつつ複写し、
大事な情報を利用者に提供する。
これも図書館の大切なサービスの一つなんです。


その大切さをわかっているんだろうか…


そんな根本的な事がわかっていないのなら、
分からぬ貴方がダメなのよ、と私は言いたい。
そして、どんな仕事でも貴方はダメになる、と思うわけです。
それから、幾ら心の中でそう思っていても、
口に出さぬ事がエチケットというものです。
それが欠如しているなら、どこへ行っても同じなんです…要は。


まぁ、そういう方はどこぞないと…が私の意見ですね。


(2010年3月2日記載)