活字好きの本のお話

図書館や大好きな本の話、読んだ本の感想など、駄文で綴ってまいります。

裏方

図書館の仕事でやはり目につきやすいのは、
カウンターに入って、利用者の問い合わせに答えたり、
貸出・返却作業をしたり…そういう部分でしょうか。
でも、その捜し求めている本、
手に取る本、借りたり返したりする本、
その本がどういう経緯を経て棚に並んでいるのか…
それをよく知っている人は意外に少ないんじゃないでしょうか。


小学校の頃、学校図書館で、
図書館業務のお手伝いをした事があります。
ビニールシートを貼り付けたり、
代本板の名前貼り等、やらせてもらいました。
コンピュータが普及した現在、
様々な事がデータ化されたり、高速化して、
上記のような手作業のものが無くなったか…と思えば、
意外とそうでもないんです。


配架する為にする下準備、
所蔵印を押したり、バーコードを貼りつけたりの装備の仕事。
書籍の内容を記すための分類作業。
パソコン検索の元となるデータを作る目録作成。
破損した部分を修理する作業…等など、
やはり手仕事でないと出来ない部分がまだまだ山ほどあります。


棚に並んでいる1冊の本…
何気なくそこにいるようで、実は色んな人の手を経ている…
今度図書館で本を手に取った時、
ちょっとそんな事を思い出して頂けると嬉しいな…


(2009年3月19日記載)