活字好きの本のお話

図書館や大好きな本の話、読んだ本の感想など、駄文で綴ってまいります。

大阪を語り、大阪を読む


毎月定期的に読んでいる学術機関の雑誌がある。

とある号の巻頭エッセイで、坪内祐三氏の文に出会った。

大阪について、とても温かい目線で見つめ綴られた、

本当に短いエッセイだったが、私はとても嬉しかった。

大阪に住んで11年、私も大阪以外の場所から移り住み、

色んな大阪の、良い面も悪い面も見て、

それでもこの街が好きでいる。

この街を知らない人は、色々ととやかく言ってくるけれど、

こんなに賑やかで、こんなに温かく、こんなにクールでシビアな街はない。

笑いに対しては素人であってもストイック、

新しい物好きで見栄っ張り、情に厚く涙もろく…。

一寸聞いたら激情型のようだが、

それが周りの人々を笑顔にしたり、勇気付けたりするのだ…。

そんなことを感じ取ってくれたのだろうか、坪内氏は。

エッセイ内のプロフィールで、この2冊の著作を見つけた。


まぼろしの大阪

まぼろしの大阪

大阪おもい

大阪おもい


まだ読んでいないが、何に共感できて、何か新発見があるのか…

それが一寸怖いような楽しみなような、

そんな心境で自分の膝の上において見た。

想定は至っておとなしめだが…ドキドキしながら、ページを開く…。