活字好きの本のお話

図書館や大好きな本の話、読んだ本の感想など、駄文で綴ってまいります。

お休みにはエッセイを

本日は土曜日。わたくし、お休みです。

朝から一通り家事をやって、ふっと一息つく時、

傍に何気なく置いてある本を開いて、

そのまま思わず1時間・・・なんてこともありますが、

それでは仕事が捗らない。

こんなときに丁度良いのが、一編一編が短いエッセイです。

きり良く読めて、直ぐに仕事に戻ることが出来ます。

本日は、先日より読みかけのこれ。

 

まぼろしの大阪

まぼろしの大阪

 

今日は特に谷沢永一氏との対談部分を読みました。

大阪人ってどういう気質なのか、

大阪ってどういう背景をもっているのか、などなど、

言われてみれば『そうか!』と思うような内容で、

いちいち、うんうん!と頷いてしまいました。

その中で、大阪弁は表現しにくい、という話がありました。

言われてみればそう、大阪弁を文字にしようとすると結構難しい。

言い回しや語尾だけでなく、イントネーションも難しい。

でも、それって大阪弁だけに限らず、方言はみんなそういう気がします。

日本国中に日本語教育を行き渡らせるために生まれたのが標準語ならば、

その教育方法に見合った言語だと思えなくも無い。

つまり、文字にするには適している・・・

文字に出来ないから劣っているのか、というとそうではなく、

その土地その土地の風土や歴史背景を抱えた特有の言語。

だからその土地に行って、その土地の事を体で感じつつ学ぶ言語、

そこでしか学び得ない言語、と考えた方がいいと思います。

大阪弁も、大阪に来て、大阪で話すことで本来の魅力を発揮する・・・そんな気がします。

大阪人の気質にとてもマッチしている、この気質だからこそ生まれた言語、かな。

 

エッセイって気楽に読める気がして、なかなかそうもいかない。

今回の作品のように、大阪文学や大阪の歴史背景を知ってないと、

最初から最後までチンプンカンプンなんてものもあります。

この1冊は、自分の大阪へ対する認識・知識の浅さを思い知らせてくれています。

大阪について、もっと勉強せなあきまへんなぁ・・・。