麗しき御坊様
昨日、職場にて、来年の干支である蛇の標本検索をした。
探せばいろいろとあるもので、絵、仮面、置物、絵馬など、
かなりの数のものを見つけることが出来た。
しかし、検索の依頼主はあまり満足していないらしく、
もっとストーリー性のあるものを求めてきた…。
そこでふと登場したのが、『娘道成寺』。
歌舞伎の演目でもあるこのお話は、安珍・清姫伝説の後日談で、
清姫の怨念である白拍子が蛇に化けて登場する。
美形の坊主・安珍に一目惚れした清姫は、
夜這いまでするが、結局安珍に受け入れられず、
その場凌ぎの嘘に騙された怒りで蛇に姿を変え安珍を追跡、
道成寺の釣鐘に隠れた彼を、鐘に巻き付いて焼き殺してしまう…
まぁ、人を騙すことも悪いし、
これだけ強い女の怨念も凄いけれど、
事の原因は、安珍が美しかったから?
美しいことは…時折罪である。
(そんな気持ちを経験出来たら、私も嬉しいのに、と思う)
こんなことを考えていたら、最近話題になった本を思い出した。
- 作者: 日本美坊主愛好会
- 出版社/メーカー: 廣済堂出版
- 発売日: 2012/03/01
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美しい御坊様達が、今とても人気だそうだ。
こんな図鑑が出来ること自体、ご時世だと感じる。
表紙のみしか見てないが、確かに、美しい面々。
こんな御坊様にお経をあげてもらったら、眠気も来ないだろうに…
仏教関係の研究をする人たちとお仕事を共にする機会があったが、
その中にもなかなかのイケメンがいらっしゃった。
勿論、彼もいまでは御坊様。
生憎今回の本には登場してはいないようだが、かなり美坊主。
今頃、檀家さんの間で噂になっているんじゃないだろうか?
宗教という俗世間から離れた世界に、
見目麗しい姿があれば、それは尚更神秘的であろう。
そんな魅力に惹かれる今時の女の子達も、
度合いは違えど、清姫と同じ気持ちを抱いているんだろうか?