活字好きの本のお話

図書館や大好きな本の話、読んだ本の感想など、駄文で綴ってまいります。

最近読めてなかったのですが…

最近、暑いといっては本を持たず、
寒くなれば棒針・鈎針(編み物)ばかりを持っていたので、
なかなか読書が進まず、ここで書くのもお恥かしい状況でした。
でも、ほんと、ボチィボチッと読み進んで、
ようやく昨日1冊読了致しました♪



クリスティー文庫が早川から出るようになり、
何となく敗北感を味わいながら手に取ること5冊目、『青列車の秘密』です。
なぜ敗北感か…ということは後お話することにして、
このお話、タイトルにもあるように”青列車”、
つまりブルートレイン内で起こる殺人を巡ってのもの。
いつものごとく、ぽっちゃりお髭おじさん・ポワロが、
巧みに事件を解決していくわけですが…。


いやぁ〜、感心します。
確かに1度自分も目を通している筈なのに、
そこに着眼できるか、記憶できるか、関連付けできるのか、
そういうホントに1つ1つの細かい記憶・記録を繋ぎ合わせて、
事件の解決に導いていく…本当に天晴れなんです。
他のミステリーを読んでいて、
時折、無理や違和感を感じることがあるのですが、
ポアロシリーズにいたっては、それがない。全くない。
だからこそ愉快痛快だし、
敬服してしまうんですよね、彼の推理に。
今回のこの『青列車の秘密』でも、『そうか!』と思わされる場面が幾つもありました。
ミステリーを読み続けていれば、次第とポイントも分かって来るものでしょうが、
流石にこんなに最後でスルスル〜っと解決、しかもどんでん返しとは、
本当にポアロ、天晴れ!です。


さて敗北感のお話をば。


実は、私の姉がクリスティ・ファン、大のポアロ・ファンです。
彼女は忙しい高校生活の中で、彼女の作品をほぼ読破しました。
えぇ、猛烈な本の虫なわけです…もう絶対量が違う、
活字に対する中毒度合いが違いすぎます…重度です。
私は三十路を過ぎてからの読書生活。
なるべく姉の領域に踏み込まないようにすることが、
何となく自分の中で決めた掟、
それでプライド維持の方法のような気がしていました。
(根本的に姉に対して猛烈な劣等感あり)
しかし、興味が湧いたんです、ふつふつと。
で、とうとう読み始めたわけです…しかも、強烈にスローペース。
もういいや!と思い、純粋に読書を楽しまねば、と思いつつも、
長年培った劣等感はなかなか払拭できないものですね…いやはや。


いつか姉と本の話を、しかも朗らかに出来ればいいな…なんて思ってますが、
いやぁ〜、無理でしょうな!


現在はコレを開いています。


懲りずに劣等感と戦え!私!(苦笑)